n8n VPSの
必要メモリを実測

1GB・2GB・4GBのメモリ制限で、3段階のJSON処理を各3回実行した。通ったかだけでなく、ピーク値と試験で分からない範囲まで公開する。

広告を含む:VPS申込みリンクの一部から紹介料が発生する。実測値、向かない条件、公式情報は広告報酬と分離して掲載する。本結果は特定条件の測定であり、n8n公式の最低要件ではない。

結論:1GBで通ったが、本番の最低保証にはならない

今回の27セルはすべて成功し、OOMは0件だった。最も重い40,960,000文字の処理でも、1GB制限のメモリピーク中央値は726.3MiB、最大727.8MiB。コンテナ内の余白は約298MiBしか残らない。

しかも測定対象はn8nコンテナだけ。ホストOS、Docker daemon、監視、リバースプロキシ、バックアップ、同時実行は含まない。したがって、1GB VPSを本番推奨とはしない。小規模な新規運用は2GBを比較の起点にし、実データと同時実行数で再測定する。AI、バイナリ、複数workflowを扱うなら4GB以上も同じ条件で比較する。

その前に、n8nが本当に必要かを判定する

定期リサーチ、要約、ブリーフィングなど、人が読む成果物で完結する仕事はCoworkから試す。自然言語で依頼できる領域のために、VPSとn8nの保守を増やす理由は薄い。

n8nを残すのは、Webhook、厳密な分岐、固定schema、重複防止、再試行、実行履歴、セルフホストが要件になる仕事。境界はCoworkの定期タスクとMake・n8nの違いで整理した。サーバー運用は目的ではなく、この要件を満たす手段。

実測結果

n8n 2.33.7の固定imageを使用。各セルを新しいCLIコンテナで順番に実行し、cgroup v2のmemory.peakを取得した。表は3回の中央値、括弧内は最小〜最大。各セルの出力件数と文字数も別ファイルへ書き、期待値と照合した。

負荷固定入力1GB制限2GB制限4GB制限
small1,000件 × 128文字319.4MiB
319.3〜320.6
348.3MiB
348.3〜349.2
419.7MiB
419.6〜419.8
medium5,000件 × 1,024文字384.5MiB
375.0〜385.4
412.1MiB
405.9〜412.6
508.4MiB
501.8〜510.7
large10,000件 × 4,096文字726.3MiB
720.8〜727.8
886.6MiB
881.4〜887.2
917.1MiB
915.2〜917.4

成功:27/27。OOM:0/27。出力不一致:0/27。raw JSON欠損:0/27。メモリ制限を増やしてもピークが下がる結果にはならなかった。CLIの起動、JavaScript Task Runner、ワークフロー処理、raw出力の直列化まで含むため、1GB・2GB・4GB間の速度比較や一般性能評価には使わない。

負荷の作り方

  1. Manual Triggerから決定的な文字列を持つJSONを生成。
  2. Code nodeで全件を受け、件数と総文字数を集計。
  3. 集計値を隔離ディレクトリへ記録し、raw JSONの終端・全件数・期待値が一致した場合だけ成功扱い。
  4. 1GB・2GB・4GB制限を設定し、各負荷を3回ずつ直列実行。
  5. コンテナのexit、OOM event、メモリピーク、実行時間を回収。

CPU上限2、PID上限256、networkなし、capability全削除、既存Docker資産へ未接続。資格情報、外部API、実業務データは使用していない。raw CLIログとn8nデータは非公開領域へ分離した。

VPS容量の読み方

1GB:疎通試験には使えても、新規本番の推奨値にはしない

今回の直列処理は全件成功した。ただしlargeの最大ピークは727.8MiB。OSや監視を同居させるVPS全体の1GBとは条件が違う。失敗時に即増設できる一時試験以外では、余白不足を先に疑う。

2GB:小規模運用の比較開始点

固定データ、低頻度、同時実行を抑えた構成なら検証候補。ただし「2GB VPS=n8nへ2GB全部割当」ではない。ホスト側の消費を引き、実ワークフローのピーク、失敗率、ディスク、復旧時間を測ってから固定する。

4GB:複数処理へ余白を置く候補

Webhook、複数workflow、履歴保持、AI・Code nodeを増やす場合の比較候補。今回の4GB成功は、並列実行、AIモデル、バイナリ、大量ファイル、外部データベースの安全性を証明しない。

この試験で分からないこと

  • Web UIを常時起動したときの定常メモリ
  • WebhookやSchedule Triggerの同時実行
  • AI node、画像・PDF、巨大binary dataの処理
  • PostgreSQL、Redis、queue mode、worker分離の総メモリ
  • VPS事業者ごとのCPU差、I/O差、ホスト競合
  • 長期運用時のリーク、更新、障害復旧、本番可用性

n8n公式も、データ量、binary data、node数、Code node、手動実行、同時実行がメモリ使用量へ影響すると説明している。全用途共通の最低メモリへ置き換えず、batch処理、sub-workflow、実行データ削減も先に検討する。

契約前の選択

VPSの通常料金、バックアップ、保守時間まで含む総額はn8n VPSの料金比較で試算できる。OS更新や復元試験を担当できない場合は、容量を増やす前にn8n Cloudとセルフホストの責任範囲を比べる。

公開データ

公式情報

広告・更新履歴

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n8n 2.33.7 / 実測:2026-08-12 / 27セル中27セル成功 / OOM 0 / 次回更新:Webhook同時実行とAI・binary負荷の追加後